じいちゃんの手記

このサイトの主人公である「じいちゃん」が手記を書いてくれました。ここで紹介いたします。
私は、昭和3年1月3日生まれの74歳です。血糖値が高いため、かねがね医者から適度の
運動をすすめられていたので、御室88ヶ所に一年間ぐらい行っていました。
 平成1年(1889年)10月15日(日)、突然娘夫婦に、
”みんなで、近くの沢山に登ろう”
と、誘われました。上の女の子は、小学2年生、下の男の子はまだ幼稚園だったと思います。
結構きつい山でしたが、景色も美しく、孫達は一生懸命登り、山の頂上にある沢池まで辿り着
きました。(その時のエピソードは、孫が書いてくれているとおりです。)
 その後は、一人で沢山や、その隣の桃山、吉兆山を、お弁当を妻に作ってもらい、リュック
を背負って登っていました。
 そんなある日、山で、私より遙かに歳をとられた男の方に出会い、
”このあたりの山は、あまり人が登らないので、もし何かあった時に人目になかなかつかない
ので、愛宕山に登られたら、参拝される人も多いし、安心ですよ。”
と、教えられました。
 そして、平成3年(1991年)63歳になった私は、2月17日大雪の日でしたが、初めて高雄
口ら一番電車でバスに乗り継ぎ、清滝から登りました。
何も大雪の日に行かなくても良いのに・・・と、思われる方もあると思いますが、私の困った性
格で、”思いついたら、何が何でもすぐに実行に移す!”のです。このときは、それこそ一日が
かりで登りました。家族は、帰りが遅いので心配したことと思います。
 それから平成9年(1997年)7月20日1000回登拝が達成されるまで、雨の日も雪の日も、
風の日も、一日おきに登り続けました・・・・。この1000回達成の記念すべき日には、初めて
沢山に登ったときのように、娘家族4人と一緒に登りました。あの小さかった孫達も、すっかり
大きく成長していました。
 今は、お天気の良い日に、愛宕山へはバイクで登り口まで、88ヶ所へは自宅から歩いて
行っています。愛宕山には1323回、88ヶ所には403回行ったことになります。
 1000回登拝達成の折には、愛宕山の頂上に記念の石碑も建てていただきました。
 
 山登りは、辛く、特に愛宕山は時々登っている途中に、頭の中が真っ白になったり、心臓が
止まりそうになることもあります。けれど、どうしたことか、帰ってしばらくすると、また登りたくな
る魅力的なお山です。これからも、健康のため、辛いときもありますが、体が元気で行ける間
は、がんばって行きたいと思っています。(平成14年5月24日記)