ラッキー!

 毎年1月8日の夜には楽しい集いがあります。
もう20年以上もの長い間、この日この時間を,この集いのために空けておいた人々が、笑顔と共にやってきます。その会の名前は、私が勤務していた小学校の校長先生と管理用務員さんの名前から一文字ずつとって付けられています。
このことからも当時の職場の雰囲気がわかるでしょう?。
”職場の同窓会”といってしまえばそれだけだけど、私のように唯一の学校ではなくて、いくつもの学校で勤務された先生たちが、20年も経った今ここを楽しみ来て下さるということがすごいと思うのです。
 短い教師生活だった私が、そこに勤務していたということ、ここに呼んでいただけるということが、とてもラッキー!と年を重ねるほどにわかってきました。
 会の最後は今年もみんなで当時の校歌を。
何年経っても自然に口から出てくる・・・若き日々にタイムスリップした私はまた音楽の持つ不思議な力を感じています♪      (02.01.10.Thu)
                 
                  
捨てられない

 今日は押入と裏庭にある棚の整理をしました。
長い間開けることのなかった二つの袋の中に入っていた物、それはこどもたちの”お砂遊びセット”と”お風呂遊びセット”でした。もう遊ぶこともないし、捨てよう!・・・そう思ったとたん、お砂場セットの袋を下げて親子3人のんびりとお砂場へ出かけて遊んでいた様子や、ほっぺを真っ赤にしてお風呂で遊んでいた姿が浮かんでくるのです。マジックでスコップや水鉄砲に書かれた子供たちの名前を見ると、あの幼かった姿がそこに見えるような気がします。
 床に並べて写真を撮っておくことにしました。
写真を撮ったら、思い切って捨てる!はずだったのですが・・・。
可愛いアヒルさんと小さな金魚さんとカメさん、ゴジラのついた水鉄砲、そしてお砂場セット一式はひとつにまとめられて、また裏の棚に・・・。 ここまで置いていたんだからもうちょっと・・・と自分に言う私。  ふう〜。   (01.12.19.Wed
あたたかいガラス

 もう今からずいぶん前のこと、まだ私が精一杯背伸びして(?)先生の仕事を一生懸命していた頃、東京に住む友人からひとつの小包が送られてきました。添えられていた優しい手紙を読み、わくわくしながら包みを解いた私は唖然としました!友からの贈り物は、多分ものすごく可愛らしいガラスのスタンドだと言うことは推察できたものの、無惨にも完璧に壊れていたのです。
その頃は配達のし方も今のように行き届いていなかったのでしょう。
壊れたスタンドを前に、私は”このことは友には言うまい”と心に決めました。遠くから贈ってくれた友の気持ちは十分に伝わっていたし、その事実を友に告げるのは、何だかしてはいけないことのように思えたのです。

・・・それから月日は流れて、二人の子供の背丈が私よりもずっと大きくなった頃、ふとしたきっかけで私と友はまた交流するようになりました。そして、あの時には絶対に言わなかった事実を話してしまったのです。その場でその話はサラッと終わり、それっきり私はガラスのスタンドのことは忘れていました。

☆今私は、寝る前に愛らしいガラスのスタンドにあかりを灯し、しばらく眺めます。そのスタンドにはアロマオイルの香りを楽しめるというおまけが付いていて、ラベンダーやヒノキの香りが心癒してくれるのです。
え?そのスタンドはどうしたって?
そう、あれから幾度も年を重ねた私のお誕生日に、その友が黙って、またあの頃のようにガラスのスタンドを贈ってくれたのです。

”絶対割らない!”私は,暖かなあかりを前に固く心に誓っています。
                       (01.12.12.Wed)

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