心は年をとらない

まだ10代の若き日、少し年上の人たちの青春を描いた連続ドラマを毎週見ていた。
若さ故の葛藤、素直になれない恋愛・・・色んな青春がそこにはあった。
ストーリーと共に、私の心も揺れた。

ドラマで主役を演じる彼のコンサートが京都であった時には、憧れの気持ちで聴きに行った。
ステージの上、番傘をさしてジーパンをはいた彼の姿は甘酸っぱい青春そのものに思えた。

ついこの間、30年後の彼らを描いたドラマが放映された。
劇中何度か、当時のドラマがそのまま挿入されて。

”年とった彼の姿を見るのは悲しくないか・・・?”
一緒に青春の日を過ごした友からメールが来た。

”流れている音楽が懐かしい。”
私は、答にならない言葉を返した。

30年分の時間を刻んだ俳優の顔に、自分自身を重ねていた。
認めたくない現実?

友から2度目のメールが来た。
”音楽だけは年をとらない。
そして、懐かしい音楽を聴くと、たちまちその頃に戻ってしまう。
だから、実は心も年をとらないんだ”
と。

そうか・・・心は年とらないんだ。

友の言葉が、真実なのかどうかはわからない。
でも、大事なのはきっと、
”心まで年をとってしまわない”
ということ・・・。


”心は年をとらないんだ”

あの時から、この言葉を何度も繰りかえしている私の心。


                      
2003/12/20(Sat)


by yayako

ResComment

takoyo:
味わいを覚える文章だなあ・・
30年の歴史あってこその
新鮮な発見かもしれません (2003/12/21(Sun)

Rose:
「心は年をとらない」深い言葉ですね。
何気なく年を重ねて、時に自分の年をを思って愕然とすることもありますね。でも、気持ちだけはいつまでも若くありたいです。そのために感性のアンテナをピンと張って年をとらないようにしなくてはいけないのだと言い聞かせました。 (2003/12/21(Sun)

ブラちゃん:
”心は年をとらない”そして心は年齢を重ねても自由ですね。重ねればそれだけ厚みも出来る。しかし心は何時でもフィールドバックが出きる。鏡は其のまま写して現実を教えてくれるが、心は其のままの自分自身だからいつも健康で明るく楽しい思いをしていられるように努力も必要じゃないかなぁ〜・・・そう思いましたしそうしている私でもありました。 (2003/12/22(Mon)

ばんちゃん:
私なんか未だに学生気分のままです(*^o^*)同窓会も大好きで世話を買って出てますし小学校と高校の同窓会のHPまで作ってるくらいですからね(*^o^*) (2003/12/22(Mon)

ゆみこ
takoyoさんも、Roseさんも、ブラちゃんも、ばんちゃんも、生き生きとされていて”年をとらない心”を感じさせてくださる方たち。
私の心に、とても良い刺激を送って下さいます。
私のつぶやきにこんな風にお返事いただける・・・ものすごく幸せです。
「いつまでも若い気持ちであるために、感性のアンテナをピンと張って・・・」
「いつも健康で明るく楽しい思いをしていられるように努力も必要・・・」
Roseさんやブラちゃんのおっしゃるとおりですね。
人生まだまだこれから。
がんばらなくっちゃ! (2003/12/24(Wed)

kazuo:
私もあのドラマ毎週欠かさず見ていました。そうですね、自分だけは歳を取らない様に感じていましたが・・・。ふと我に返った時に寂しさを感じますね。音楽は、いつになっても老けることはないですね。出会った時代を甦らせてくれます。ちなみにあのドラマの主役の俳優さんと私は同じ歳です。 (2003/12/28(Sun)

ゆみこ:
kazuoさん、コメントありがとうございます。そうですか・・毎週見ておられましたか。あの俳優さん、今も雰囲気は変わっておられず、素敵ですね。
遠く離れた場所で同じドラマを見て、それぞれに色んなことを感じていた私たちが、ここでこんな風にお話していること・・・不思議なご縁を感じます。 (2003/12/29(Mon)


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